「同僚が普通に働いているのに、休む気になれない」
「近所の人の目が気になる」
休職中、こんなふうに悩んでいませんか?
本記事では、休職中にやるべきことについて解説します。
公務員が適応障害と診断された場合、医師から「就労不可」の証明がおりれば、制度上しばらく休職できます。
そのため、まずは「規則正しい生活」を送って・・・っていう、ありきたりな話しではありません。
休職した経験をもつわたしが、その経験をもとに解説します。
では、さっそく見ていきましょう。
10年目に適応障害を発症。
現在は退職し、ブログを書いて生活しています。
【公務員の適応障害】休職したときの大前提(最優先でやること)
まず、大前提として好きなだけ「寝る」ことをおすすめします。
よく、「寝てばかりではいけない」とか「規則正しい生活が大事」
という意見を聞きますが、わたしは反対です。
そういう意見は、適応障害で本当に苦しんだことがない人のものです。
たとえ、精神科医の話しだとしても、個人的には聞かなくていいと思っています。
無理に起きていようとしなくていいです。
無理に早寝早起きなんかしなくていいです。
あたり前ですが、仕事を休んでいいのが休職期間です。
寝れるだけ寝てください。
適応障害は、原因から遠ざかることで回復していきます。
発症初期はとくに、その原因について何をしていても思い悩んでしまいます。
これを避けるため、とにかく寝て休みましょう。
なにか考えたり悩んだりするのは、その後でも遅くないです。
【公務員の適応障害】休職中にやるべきこと4選
まずはとにかく「寝る」ことを徹底した後、やるべきことが4つあります。
日光を浴びる
王道ですが、まずは日光を毎日浴びるようにしましょう。
発症初期は、とくに体を休めるために「寝る」ことをオススメしましたが、
その後は精神的な安定も不可欠です。
「うつ病」の患者が日光を浴びるように言われるのは、セロトニンという脳内物資が関係しています。
目から入った光の刺激で作られるこのセロトニンは、心を安定させてくれます。
しかし、「うつ病」患者は、このセロトニンが不足している状態です。
「適応障害」の患者が、状態悪化にともない「うつ病」を発症することもありますので、
これを避ける意味でも、意識的に日光を浴びるようにしましょう。
ひとつ注意ですが、散歩など必ず外出しろというわけではありません。
とくに適応障害の発症初期は、外に出ることもおっくうな場合があります。
そのときは無理せず、家のベランダや玄関先で日光を浴びることをオススメします。
筋トレ
次に「筋トレ」です。
筋トレがメンタルに良い影響を与えることは、科学的に証明されています。
「適応障害」は、その原因を取り除きさえすれば症状は回復していきます。
しかし、休職後や将来的なことを考えたとき、メンタルを強くしておくことは非常に重要です。
再発を防止することにもつながります。
自宅ででき、道具を使わず行う筋トレから取り組んでください。
なお、筋トレの効果は短期間では現れませんので、少しづつでもコツコツ続けることに力を注いでください。
ラインブロック
これが本質かなと思っているんですが、適応障害で休職している場合、人間関係はできるだけ避けるべきです。
悩みはすべて、人間関係からくるものです。
これまでの人間関係が適応障害を引き寄せたとも考えられます。
ラインブロックというと、なにか特別冷たい対応のように感じる人もいます。
しかし、ブロックすることで予期しない連絡が急にきたときの精神的不安定を避けられるし、意外と無駄な人間関係が多かったことにも気づけます。
適応障害の症状が改善したらブロックを解除してもいいので、一度やってみてください。
人と会わない
ラインブロックと同じ考え方です。
人に直接会うのもできるだけ避けましょう。
適応障害の原因が職場であれば、たとえ心配してくれている同僚であっても、極力会わないほうがいいです。
また、親や親戚にも会わないことをオススメします。
周囲の人は、普通にあなたがいる日常が変わったことに不安を感じています。
そして、あなたをこれまでの日常に引き戻そうとしてきます。
「ゆっくり休んで」と言ってくれる人でも、本質的にはその相手が自分自身の変化を避けるためにとった行動と言えます。
人間は変化に弱い生き物なので、これ自体はしょうがないことですし、悪意があるわけでもありません。
ただ、悪意がない分タチが悪い。
このことを理解した上で、人と距離を置きましょう。
それでもだれかに直接話しがしたいという人は、適応障害の原因と関係の薄い人と会いましょう。
わたしも、職場の人間とは会うのを極力避けていましたが、出向先の職場の人とは会っていました。
【公務員の適応障害】休職中にやるべきこと【番外編】
ここからは番外編です。
少し違う視点で、休職中にやるべきことを取り上げます。
在宅時
まず在宅時にオススメしたいことです。
・読書(ビジネス書でなくていい)
・映画鑑賞(サブスクもオススメ)
・ゲーム(長時間できるものがオススメ)
これらがオススメです。これだけ見ると、現実逃避と感じる人もいるかも知れません。
しかし、実際は違います。
適応障害は、環境に適応できない人がかかると言われていますが、少し間違ったイメージかなと思っています。
わたしの考えとしては、その環境が適応するに値しなかった、というものです。
適応障害になる人は、もれなく真面目です。
おそらく、自分の心を押し殺して仕事などに取り組んできたはずです。
これだと、何を目的に生きているのかわからなくなってしまいます。
そのときに、読書や映画鑑賞などをすれば、
「あなたが何に感動するのか」
「日々の生活に何が欠けていたのか」
こういったことを再確認することができます。
これが非常に大切で、ここで見えてきたことが、その後の生活の軸になっていきます。
わたしの場合、「家族」を最優先したいし、そうしているときの自分自身に幸福感を感じるということが確認できました。
そして、そういう自分を守るために退職を決意しました。
外出時
つぎに、外出時にやるべきことは「旅に出る」ことです。
「旅に出る」というとおおごとみたいですが、日帰り旅行でもいいのです。
とにかく、適応障害の原因から徹底的に距離を置くことに集中します。
これも現実逃避と捉えられそうですが、本質は別です。
原因から距離を置くことで、目に見えない縛りがどれだけあなたを苦しめていたか、はっきり見えてくるはずです。
そのときに初めて、今後の生活をしっかりと考えられるようになります。
「休職中に旅行なんて良くない」という人もいるかもしれません。
以下、わたしのそれに対する反論です。
「そもそも、好きで休職しているわけではない」
「休職期間中は、働けない状態を回復するための期間」
「期間中、本人が回復するための行動であれば支持されるべき」
「それを認められない人が、新たな精神疾患者を生み出す」
そりゃ、SNSで旅行の写真なんかアップしたら炎上するでしょうけど。
正直、人が旅行に行こうが行くまいが、気にしている時点でどうかと思います。
なにか言わないと気が済まない人って、どこにでもいるので、気にしないようにしましょう。
まとめ
適応障害の公務員が休職中にやるべきことは・・・
前提として、「寝る」こと
その後、
・日光を浴びる
・筋トレ
・ラインブロック
・人と会わない
【番外編】
在宅では、読書・映画鑑賞・ゲーム
外出して、旅に出る
わらはき から最後に一言
適応障害で休職するとき、負い目を感じる必要はありません。
苦しい環境で頑張りすぎた自分の心と体を、ゆっくり休ませてあげてくださいね。